2012年12月26日水曜日

【書評007】「値段から世界が見える!」柳沢有紀夫

 「値段から世界が見える!」柳沢有紀夫
 URL:http://num.to/003-777-522-423
 概要:
  世界各国の値段を知る事は、世界の今と未来を読む事でもある。
  世界を相対的な「鏡」にすることで日本の真の姿も見えてくる。
 感想:
  日本も政治が機能せず閉塞感がただよってるけど、世界のどの国でも
  大成功しているところは無く、それぞれが自分たちのやり方で
  幸せな生活をしてるんだなと思いました。

  面白かったのは、「アラブ首長国連邦」オイルマネーでとても
  潤っている国かと思えば、政府が主導で観光都市と自由貿易地域
  として活性化を図っている。石油関連収入の全体割合は1985年の
  50%から2005年には6%以下まで減少。

  外国人労働者9割、生活用品の二重価格設定によって、外国人
  労働者も働けるようにする。よってUAEは「海外観光客」と
  「海外労働者」で成り立っている国。

  こういう国の運営方法があるんだと知りました。
  老人だらけで、働く人が少なくなっていく日本もこういう施策がいいかも。
  他にもイギリス、イタリア、スペインが面白かった。



2012年12月17日月曜日

【書評006】「鳥貴族『280円圴一』の経営哲学」大倉忠司

 「鳥貴族『280円圴一』の経営哲学」大倉忠司

 URL:http://goo.gl/SWtr2

 概要:
  280円均一の焼き鳥屋として有名店。しかも国産鶏使用、300店舗展開はどのように成し遂げたのか。
  代表取締役社長大倉忠司の経営哲学。息子は関ジャニ∞の大倉忠義(天丼にカレー)

 印象に残ったフレーズ:
  10店舗であれば、人、店舗の隅々まで目が届く。100店を超えたら、統一感と質を保てるオペレーションの開発が必要。
 
感想:
  10店舗のマネジメントと100店舗のマネジメント手法が違うのと同様、10人のマネジメントと100人のマネジメント手法が違うのは当然。筆者はとくに創業時のコアとなる考え方を、拡大期に「どうやれば伝わるシステムになるのか」をとても苦労をしたのだなと感じました。




2012年12月10日月曜日

【書評005】「新幹線お掃除の天使たち」遠藤功

 「新幹線お掃除の天使たち」遠藤功

 URL:http://goo.gl/O3nix

 概要:
  新幹線に乗る人なら必ず目にする鉄道整備株式会社の清掃員。
  「清掃の会社」から「おもてなしの会社」へ一人一人の考え方を変えた事により、世界からも注目されるサービス提供会社に。

 印象の残ったフレーズ:
  真の現場の自立化を自立したいーお客様のためになにをすべきか、もっとよい会社になるためにはどうしたらよいのかを、本社や上司が指示するのではなく、一人ひとりが真っ正面から考え、知恵を出し、協力し合いながら実行して行く。そしてそれを楽しむ。

 感想:
  出張組は毎週のように見てると思うけど、たまに旅行で新幹線に乗るときも、掃除の人たちのテキパキした動きは印象深かったので読んでみました。
  8月発売で、すでに14刷り。みんなこの組織に興味があるんだなと。

  最近、海外の日本観光ツアーのメニューに組み込まれるぐらい注目の組織は、奇跡的な施策があったわけじゃなく、基本的なことを粘り強く、一つ一つ積み上げてきた結果。

  環境作り、モチベーションコントロール、当事者意識、当たり前だけど組織は一人ひとりの集まりで、その一人ひとりを少しずつでいいので、ベクトルを合わせていければいいなと思いました。



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【書評004】「サッカー日本代表の少年時代」伯井 寛, 巴 康子, 赤澤 竜也

 「サッカー日本代表の少年時代」伯井 寛, 巴 康子, 赤澤 竜也

 URL:http://goo.gl/giqGz

 概要:
  現在活躍している日本代表選手の少年時代を知る人たちへのインタビュー。
  共通しているのは、「順風満帆では無く、大きな挫折を経験」
  「親はサッカーを強制しない」「とにかくサッカーが好き」

 印象の残ったフレーズ:
  「あんたは絶対出来る。
ジャンプをするときだって最初はしゃがむでしょ。頭角を現すのは後からでもいいんだから」長友美枝(母)

 感想:
  先週に続いてサッカーネタ。共通点だなと思ったのはいわゆる熱血指導の親はいないってこと。

  子供本人が決めた事は全力でバックアップするけど、彼らにサッカーを強制する事は無い。遠藤の親父なんて「三人目こそ野球って思ってたが、こいつもサッカーか。。」とインタビューで話してたのがおもしろかった。

  自分で「考えて」「決めた」事は周りからどんなに辛そうに見えても本人は目標があるので楽しいんだと思いました。「好きこそものの上手なれ」サッカーも仕事も。これって何にでも当てはまりますね。



【書評003】「採用基準」伊賀泰代

 伊賀泰代「採用基準」

 URL:http://goo.gl/qzbIa

 概要:
  マッキンゼーが求める人材条件は、①リーダーシップ②頭の良さ③英語力
  日本人にはリーダーシップを勘違いし、学んでいる人が少ない。だからダメ。

 印象の残ったフレーズ:
  「A bad decision is better than no decision 」
  「リーダーとはチームの使命を達成するために、必要な事をやる人。自分の意見を通す人ではない」

 感想:
  ちきりんの正体、「伊賀泰代」初めての本。話題になってたので読みました。タイトルに釣られやすい。
  http://matome.naver.jp/odai/2135282759186560301
  http://blogs.itmedia.co.jp/ten/2012/11/chikirin-55be.html
  基本的には、「自分で考えて、決めようね」と、主張は変わってない(当たり前だけど)
  ちきりん本のほうが面白いと思う。
  http://goo.gl/P3Qsi





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【書評002】「僕たちは知恵を身につけるべきだと思う」森田正康

 森田正康「僕たちは知恵を身につけるべきだと思う」

 URL:http://goo.gl/1d3MY

 概要:知識ではない、知恵を身につけよ。知恵とは「どんな世界に放り出されてもうまくやっていける能力」と定義。合理性や生産性だけではなく「義理人情」
があってこそ知恵と言うモノが成立する。

 印象の残ったフレーズ:
 「目標達成基本プロセス」
 1)目標を明確に立てること
 2)その目標を達成するために、適切な戦略を考えること
 3)その戦略を実現するために、必要なものを揃えること
 4)間違えたと思ったらすぐに方向修正すること
 5)1~4までのプロセスをとにかく早く行うこと
 「海外で通用する人の第一条件」
 →多様性(相手のこと)を受け止める(受け入れる)
  思想、年齢、文化、決めつけないで受け入れる。

 感想:非常に刺激されるフレーズが多い本でした。来年の事を考えるにあたって参考にします。
    筆者は自分でも学歴エリートと書いてますが、その通り文章も簡潔で分かりやすかったです。



【書評001】「現実を視よ」柳内正

経営者なのに明確に政治を批判し、若手の行動を促してました。そしてその促す言葉として引用したのが、
古典になりつつある下記のフレーズ。
王道のフレーズはいつの時代も行動を促すきっかけになるんだと改めて思いました。


・The greatest risk is standing still.

・Whatever is,reasonable.

・Ask not what your country can do for you,
 ask what you can do for your country.

→「country」を「company」に変えるとさらに現実味が増します。



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