2013年6月3日月曜日

【書評030】「Tweet&Shout ニュー・インディペンデントの時代が始まる」津田大介

「Tweet&Shout ニュー・インディペンデントの時代が始まる」津田大介

URL:http://goo.gl/F6Ej9

 概要:

kindleストアのセールで300円だったので買いました。


 感想:

コンテンツ産業における、新しい収益確保方法を問題点を明記しつつ今後のコンテンツ業界とネットはどうあるべきかを記載している。CDが売れないと言われて久しい音楽業界は2000年代に入って、ライブと物販を中心とした収益源を求めて大型フェスやツアーを組むようになった。いわゆるダイレクトマーケティング強化を推進した。


では肝心の楽曲ネット配信はどうだったかと言うと、itunesと敵対し各レコード会社が独自の楽曲ダウンロードサービスを開始。最近やっとSONYがitunesに楽曲提供したとしてニュースになってました。


なぜネットのコンテンツビジネスが上手くいかなかったのかと言うと、逆説的な書き方となるが、ネットのコンテンツビジネスが上手くいきすぎていたからと言える。着メロの市場は2005年に1000億となった。出始めの着うたを併せると1500億円。成功のカギはimodeと携帯課金。恐らく最初にデジタルコンテンツ配信を成功させた国が日本。


だからappleの戦略に各社が乗れなかった。そのため世界的に遅れてしまったのが日本である。津田はツールがそろった今こそ新しいコンテンツビジネスが成功すると書く。youtube、ustrean、twitter、そして日本特有のニコ動。これらを使った新しいビジネスモデルが一番わかりやすいと説く。


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楽曲を直接売るだけじゃなく、いろいろなサービスと引き替えに、毎月500円とか1000円の回避を払ってくれるファンを500人、あるいは1000人集めるとか。そういうのが、たぶんひとつの目標だと思うんですよね。
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書評見ると「薄っぺらい」って書かれたりしてますが、津田大介って分かりやすく書くなと思う。高校生くらいが読むといいのではないでしょうか。書いてあることはそれほど新しい事も無く、淡々と歴史を振り返り、持論を伝える本でした。




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