2013年6月17日月曜日

【書評032】「不格好経営 チームDeNAの挑戦」南場智子

「不格好経営 チームDeNAの挑戦」南場智子
URL:http://goo.gl/eiDW1

 概要:

DeNA南場さんの創業記


 感想:

面白かったです。CA藤田さんの「起業家」より何倍も面白かった。
そして、この本を読むと、南場さんはビッターズ、モバオクへの思い入れがモバゲーよりもとても強いということが伝わってきた。

僕もこのビッターズ時代を読んでてとても楽しかったです。南場さんが素直に書いてるネット立ち上げ時のドタバタ感、すごく分かる。この時代は確かにネットの可能性が無限だと感じ、そこに商機があると信じ、多くの若手が寝ないで働いてた時代でした。個人的にもその現場に携わってたことは運が良かったと思ってます

南場さんにとって、モバゲーは自分で大きくした感覚無いんだなとも感じ取れました。すごく反対してたって聞くし。出会い系って言われることに、感情的に対応してたし。怪盗ロワイヤルの成功で一線を退くことを模索しはじめたのだなと思いました。

意思決定についての表記が印象に残ったので転記します。
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「社長の一番大事な仕事は意思決定」

この意思決定については、緊急でない事案も含め、「継続討議」にしないということが極めて重要だ。コンサルタントから経営者になり、一番苦労した点でもあった。

継続討議はとても甘くて、らくちんな逃げ場である。決定には勇気がいり、迷うことも多い。もっと情報を集めて決めよう、とやってしまいたくなる。けれども仮に一週間後に情報が集まっても、結局また迷うのである。そして、待ち構えていた現場がまた動けなくなり、ほかのさまざまな作業に影響を及ぼしてしまう。
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1990年後半から2000年前半にかけてネットで大きくなった会社の経営者が続々本を書き始めてとても興味深いです。ホリエモン(Livedoor)、藤田(CA)、南場(DeNA)、残りは三木谷(楽天)、村上(yahoo)でしょうか。それと田中(gree)も書いたら読んでみたい。なにを書いて、なにを書かないのか。



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