2013年5月1日水曜日

【書評025】「俺のイタリアン、俺のフレンチ」坂本孝

「俺のイタリアン、俺のフレンチ」坂本孝
URL:http://goo.gl/zaBek

 概要:

俺のイタリアンをどういう理念で立ち上げたか、元ブックオフの社長が新たに始めた事業を記した本。

 感想:

俺のイタリアン、俺のフレンチ、どちらも行ったことありますが、美味しかったです。印象的なのが女性の客が多いこと。立ち飲みなのに。あとものすごく食べてることでした。安いって印象が「もう一品」を頼ませてるのではないかと感じてました。

この立ち上げ人の坂本さんはおなじみ稲盛和夫の盛和塾出身。稲森イズムを行動の拠り所にしていました。特に、「利他の心」です。「会社というのは、自分だけが儲けようとするのではなく、人によかれかし」、「従業員の物心両面の幸福をつくるのが会社の役割だ」などが利他の精神と説きます。

そして坂本は飲食業界での「料理人には仕入れの交渉をさせない」と言う常識を従業員(料理人)がより働きがいをもてるようにと言う理由から覆します。それぞれの店に通常では考えられない原価率上限(坂本は原価率88%でも利益は出ると記載)を設定し、料理人がやりがいのある外食を目指します。

結果、俺のイタリアンは15~20坪の店舗で月商1,200万~1,900万の繁盛店揃いとなってます。飲食業界の観点にこだわらず、誰に喜んでもらうのかに徹底した考え方を行ったことがこの成功につながったんだと思いました。最近だと蒲田にできた俺の焼き鳥が有名ですね。

最後に坂本社長絶賛の稲森フィロソフィにある「六つの精進」を記載します。こういうの宗教ちっくなのであまり好きじゃないのですが、至極真っ当なことと、自分もこういう心持ちでいたいなと思ったので書きます。
<六つの精進>
1:誰にも負けない努力をする
2:謙虚にして驕らず
3:反省のある毎日を送る
4:生きていることに感謝する
5:善行、利他行を積む
6:感性的な悩みをしない




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