2013年2月4日月曜日

【書評014】「微博(ウェイボー)の衝撃」李小牧

 「微博(ウェイボー)の衝撃」李小牧
 URL:http://goo.gl/xmwVu
 概要:「中国版ツイッター」と言われる微博の成り立ちとその影響力
 感想:年が明けてから、「微博」の話しをよく聞いたので読んでみました。
    ちなみに、先週起こった、「花火を積んだトラックが爆発で橋が壊れた」
    も第一報は近隣に住む人の「微博」投稿だったらしいです。

    利用ユーザ4億人、アクティブ3.5億人(twitter5億人、アクティブ2億人)
    ユーザの3割が19~24歳、2割が25~30歳。
    規制が強い中国において、微博は比較的表現に対して規制は緩やか。

    中国政府は、微博を下記のように捉えている。
    ・政治革命(ジャスミン革命)までは起こらない。起こっても行政改革まで。
    ・経済的発展が続く限り、微博は市民のガス抜きとして使える。
    ・一見、twitterと同じだが国内サービスと言うことで、コントロール配下。

    個人的には、微博が中国の情報統制を崩すかと思っていたけど
    本書を読む限りは、中国政府にとって使い勝手の良いツールなんだと理解。
    ただし、微博はじわじわとコントロールできない速度で拡散力を強めている。

    ある程度コントロールできなくなったら、突然サービス停止になると思う。
    ただ、こういうサービスが一度出れば、廃止にしても他サービスで市民主張は
    発生する。利用ユーザが若いことからも、この利用層が40代になってくれば
    中国の情報統制は難しくなる。

    その時初めて、市場も開放されるし、10億人と対等な競争が生まれる。
    松下幸之助は商売の神だけど、中国進出を無理に押し進めたのは失敗だった。
    それまでは中・韓以外の国でビジネス展開するのが正しいと思いました。




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