2013年4月15日月曜日

【書評023】「マネー・ボール 」マイケル・ルイス

 「マネー・ボール 」マイケル・ルイス
 URL:http://goo.gl/Xr8lr

 概要:貧乏球団アスレチックスが、金をかけずにどのように
    強豪球団になっていったか。古典なので、読んだことある人も多いと思うが。
    今週はコレにしました。

 感想:
当時の球界では四球や出塁率などいままで価値を見いださなかった
    基準を見極め、新たに評価していく。既成概念に捉われず
    モノマニア的に追求した考え方から新しい基準は生まれると記す。

    これまでのやり方をすべて疑い、ベテラン達(上司)の反発のなかで
    改革を実行していく。ベテラン達(上司)正しいと思い
    こんでいる事象を疑ってかかるのは非常に難しい。

    ゼネラルマネジャーのビリー・ビーンは組織の勝利を最優先し、
    私情を一切挟なかった。埋もれた才能を再発見する一方で、
    あと4日でメジャー10年に達し、年金の資格を得られる選手を
    解雇することも厭なかった。

    また、「ただの太ったキャッチャー」と言われたブラウンの
    評価は「下の下」。ところが、ビーンは「四球が多いから」
    を理由に獲得に動く。大学での成績は、300安打200四球。
    四球の数では全米トップでした。

    これも今までの考え方とは異なる考え方でした。
    得点を奪うために、まず重要なのは「出塁すること」と考え、
    安打でも四球でも、出塁するという「結果」と得点への貢献度
    を同じと試算。それに四球の多い選手は高打率の選手より年俸が安く、
    「費用対効果が高い」と結論づけます。

    このように一見、常識外で珍説にみえる意見も、もしかしたら
    新しい見解を与えてくれるかもしれない。自分たちの経験や
    思い込みだけで物事を進めることの危険性を示してくれている
    本だと思いました。

    例えば新卒の率直な意見は、稚拙で常識外に思える意見かも
    しれないけれど、そこから何か気づきがあるかもしれない。
    ぐらいの態度で接する上司でありたいなと思ったり。

    年取れば取る程、今までの経験に固執しがちなんだけど、
    それはなるべく避けていたいなと改めて思いました。
    特にweb広告業界は何年も通用する成功パターンなんて無いのだから。




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